灼熱の太陽、炸裂する滝の力強さ、険しい山々、原生林や草木が生い茂る丘や谷、無尽蔵な生物、魚などがいっぱいの川。大自然が作り出す素晴らしい水で、田畑はもちろん、海の生物や我々人間も活かされ育っていく。自然の厳しさや自然の恵みの食べ物が無くては正しく育たない。
江戸時代や明治時代の人々は、家族や地域の為に無償で働く事が喜びであった。物質文明の中で育った子供達は、汗して働くことや困難を乗り越える知恵も浮かばない。
二十一世紀を担う子供達は無償の愛と奉仕の心を持った人に育ってほしい。本当の愛は、生鮮・自然の食べ物を使った家族の手作り料理で健全に育ちます。
身土不二とは「身体(健康)と土や風土とは別物ではない。自分が生まれ育った処の風土(環境)が育む食物が一番馴染みやすく身体に優しい。」という教え。
食の不認識や食品添加物、農薬のない作物で、手作りで。
日本人は日本食で元気。
1998.9.30 讀賣新聞
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