人間の体、すなわち「身」と、そこの「土」は「不二」、二つではなく一体である、という意味である。
人の命を支えているのは、食べ物である。食べ物は土が育てる。海産物だって海底の土や森林から運ばれる諸要素によって生きているから、もとはといえば土が育んでいるようなものだ。したがって土が人の命、命は土、人間は土そのもの、すなわち「身土不二」ということになる。
病気を招くのも自分、治すのも自分、すべては自己責任。自分の健康は自分の生活習慣で守るしかない、という潮流になってきた。まさに、それぞれが「身土不二」を考え、実践しなければならない時代の到来といえる。
お母さんの料理で子供の味覚が育ちます。
味覚が感覚を生み、運動神経や脳細胞の発達で頭の回転が良くなり、感情豊かで心づかいの良い、日本人らしい子供に育ちます。
2001.3.31 北日本新聞
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